【ソロモンの頭巾】高校生の研究 環境保全や地域産業振興も 長辻象平(2/4ページ) - 産経ニュース

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ソロモンの頭巾

高校生の研究 環境保全や地域産業振興も 長辻象平

 富山県立中央農業高校の小動物研究班は、耕作放棄地を二重の柵で囲み、最内側を農地にした。回廊型の二重柵の間の草地にヤギを放しておくとサルもシカも来なかった。飼料も不要の「ヤギベルトファーム」の誕生だ。サルを追い払うモンキードッグの育成にも取り組んだ。(優秀賞)

 愛知県立佐屋高校の羽ばたけコールダック農法研修班は、これまで普通のアヒルを水田に放して稲を育ててきたが、小型種のコールダックに変更することで、無農薬・無化学肥料米の生産に、さらなる進歩をもたらした。(環境再生保全機構理事長賞)

ホップで遠野和紙

 廃棄物の問題では、岡山市内の山陽女子中学・高校の地歴部が、瀬戸内海の海洋ごみの研究と回収活動で長年、実績を積んでいる。今回は人口70人の手島の海岸清掃を通じて、漂着ごみが島々を圧迫している実態とその起源などの検討結果を報告した。(優秀賞)

 岩手県立遠野緑峰高校の草花研究班は遠野市内で栽培されるホップの蔓(つる)から和紙を作る技術を開発した。以前は焼却処分されていた蔓の部分の商品化。5年がかりで完全無漂白剤和紙を実現させた。小学校の卒業証書やランプシェードにも用途を広げ、特産品への道を歩む。(環境大臣賞)