UFO「確認したことはない」答弁書を閣議決定

 政府は27日、「政府としては『地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体』の存在を確認したことはない」とする答弁書を閣議決定した。立憲民主党の逢坂誠二衆院議員の質問主意書に答えた。

 逢坂氏は、未確認飛行物体(UFO)の襲来に対し、「武力攻撃事態」や「存立危機事態」と認定して自衛権を発動する可能性をただした。だが、答弁書は「わが国に飛来した場合の対応について特段の検討を行っていない」とするにとどめた。

 UFOをめぐっては、政府は平成19年にも「存在を確認していない」との答弁書を閣議決定。当時の町村信孝官房長官が「絶対にいると思う」、石破茂防衛相が「UFOやそれを操る生命体が存在しないと断定しうる根拠はない」と政府見解と異なる私見を述べるなど論争が盛り上がった経緯がある。

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