追悼

金子兜太さん 現代俳句史でんと存在 俳人坪内稔典

 「合歓(ねむ)の花君と別れてうろつくよ」は80歳代の作。明治は子規、大正・昭和は虚子、敗戦後から平成の今日までは兜太さんが俳句史にでんと存在した。その兜太さんはときにうろつく人だった。うろつくよ、と率直に言う兜太さん、いいなあ。(寄稿)

 俳人の金子兜太さんは20日、急性呼吸促迫症候群のため死去した。98歳だった。

<つぼうち・ねんてん>(本名・としのり)昭和19年、愛媛県生まれ。俳句グループ「船団の会」代表。正岡子規や夏目漱石の研究でも知られる。「モーロク俳句ますます盛ん」で、桑原武夫学芸賞を受賞。「坪内稔典句集」「カバに会う」など著書多数。