私のイチ押し

原鉄道模型博物館・針谷朱美館長代理 鉄道に関わる人物

 ■人間が動かすことに魅力

 もともと鉄道に関心はあまりなかったのですが、今から10年ほど前に英文学者の小池滋さんが書かれた『余はいかにして鉄道愛好者となりしか』を読んで鉄道が文化であることを知ったことと、鉄道模型収集家の原信太郎が特に好んだ機関車の魅力も加わり、鉄道と鉄道技術について好きになって、関わる人物に興味を持つようになりました。

 原信太郎という鉄人に接してきたこともあるのですが、「日本の鉄道の父」と呼ばれる井上勝や仙谷貢、島秀雄といった偉人に限らず、技術者や運転、保守、運行を担う人々などの人間力に感動します。鉄道に関わる皆さんの強い使命感とチャレンジ精神を知る度に深い敬意を抱くとともにワクワクしています。

 ゲーム機でのシミュレーションと違い、実際の鉄道は運転手をはじめ、全て人間が関わって動かしているということが私にとっての魅力です。

 多くの方にとっては、鉄道に乗ることは当たり前の日常かもしれませんが、運転手越しに前景を見たり、各路線の文化や歴史などをひもといたりしてみると、途端に鉄道への見方が変わるので、ぜひ試みてほしいです。

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 【メモ】昭和27年生まれの65歳。慶応大学法学部卒。長野五輪などさまざまな文化スポーツイベントの広報、企画に携わり、「デフタ・パートナーズ グループ」のCOO(最高執行責任者)を経て平成24年7月から現職。「これまで取り上げたテーマは主に日本・台湾のものだが、来年、原信太郎生誕100年を迎えることもあり、近い将来、原が大好きだった西欧の鉄道も取り上げたい」

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