【経済インサイド】「下町ボブスレー」平昌五輪採用ならず 東京五輪で雪辱期す町工場続々(2/3ページ) - 産経ニュース

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経済インサイド

「下町ボブスレー」平昌五輪採用ならず 東京五輪で雪辱期す町工場続々

 同じ東京の下町、江戸川区の町工場4社は純国産のアーチェリー弓具の開発に取り組んでいる。金属加工を手がける西川精機製作所の西川喜久社長は8年ほど前から趣味でアーチェリーを楽しんでいたが、「弓具のほとんどが韓国製や米国製。日本のモノづくりの技術なら、日本人の体格にあった弓具が作れるのでは」と考え、17年春から共同開発に取り組み、同年9月には試作品1号が完成した。塗装会社が表面加工、プラモデルメーカーがグリップを担当するなど、4社がそれぞれ強みを生かした。

 また、金属加工の浜野製作所(東京都墨田区)と車両試作開発のテックラボ(同多摩市)、東洋大学の望月修教授らによる「国産カヌー水走(MITSUHA)開発コンソーシアム」は、純国産のカヌー開発に取り組む。カワセミのくちばしの形状を参考に製作された船艇は、波の抵抗を最大限小さくした。

 このほか、下町ボブスレーのふるさと、大田区でも、車いすバスケットボール用車いすの開発が始動。金属加工の昭和製作所やマテリアルなど区内中小10社とバスケ用車いすメーカーの松永製作所(岐阜県養老町)がタッグを組む。

 五輪のひのき舞台に日本製の競技用品が使われれば、「日本のモノづくりの質の高さが世界にアピールできる」(西川精機の西川社長)だけでなく、中小企業連携による産業活性化、地域の振興にもつながる。