シカ肉利用で鳥取が全国2位 猪肉は兵庫が1位 農水省調査

 農水省が今年度から始めた「野生鳥獣資源利用実態調査」で、平成28年度の鳥取県におけるシカの食肉利用量が全国2位、本州では最多だったことが分かった。県では「本県のジビエ利活用が全国的にも進んでいることが明らかになった」(食のみやこ推進課)としている。

 調査は、同省がジビエ利用拡大施策を講ずる資料とするため、昨年、全国の野生鳥獣の食肉処理施設563施設を対象に行った。その結果、シカの食肉利用が多かったのは、(1)北海道400トン(2)鳥取県47トン(3)長野県34トン-などの順。イノシシでは、(1)兵庫県60トン(2)熊本県42トン(3)和歌山県26トン-などの順で、鳥取県は8位の12トンだった。

 ペットフードとしての利用量なども含めたジビエ全体の利用量では、鳥取県は63トンで、北海道の503トン、兵庫県の117トンに次ぐ全国3位だった。

 県では「スーパーでの食肉販売や、首都圏でのPRイベントなどで、鳥取のジビエの認知度が高まったのが大きい。県東部に次いで、県中西部でもジビエ振興組織が設立され、さらに量の拡大が見込める」としている。

会員限定記事会員サービス詳細