クローズアップ科学

福島にロボット研究拠点 今夏始動、ドローン開発で世界の主導権狙う

ルール作り目指す

周辺地域では復興の一環として、ロボットの実証実験を行う環境が15年に構築され、ダムや橋など計9カ所が主な実験場所に指定されている。

南相馬市では昨年1月、ドローンで約12キロ先に料理を届ける実験に成功。ヘリコプターのような回転翼を持つドローンが、自動操縦で長距離の配送を行った世界初のケースとなった。

さらに同年10月、異なる事業者が複数のドローンを運用する社会を想定した大規模実験を実施。大学や研究機関、日本郵便などの企業が16年に設立した「日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)」が、ドローン同士の空中衝突を避ける仕組みなどを検証した。

JUTMはドローンの運用に関するルール作りも目指している。海外では米国や欧州を中心に、機体製造や運行管理などに関する国際的なルール作りが進んでいる。日本に有利な内容を実現するためには、他国に負けないだけの実証データを積み上げて説得しなければならない。

JUTMの代表を務める鈴木真二東京大教授(航空工学)は「運行管理を標準化すればドローンを効率的に使える。福島の研究施設を活用し、ドローンの使い方を日本がリードしていきたい」と強調する。

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