東京マラソン

母国・エチオピアに抗議のリレサ「東京五輪に出られるなら…」

【東京マラソン】母国・エチオピアに抗議のリレサ「東京五輪に出られるなら…」
【東京マラソン】母国・エチオピアに抗議のリレサ「東京五輪に出られるなら…」
その他の写真を見る (1/4枚)

 2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストのフェイサ・リレサが2年ぶりに東京マラソンに出場する。このエチオピア人ランナーは同五輪でフィニッシュの際、頭上で両腕を交差させ、自国政府に抗議したことで知られる。注目を集めた行動から約1年半。産経新聞の取材に「世界にエチオピア政府のことを知ってもらえて良かった。これからも発信していく」と語った。

 エチオピアでは、オロモ人の多いオロミア州などへの行政区画拡張計画をきっかけに、15年から反政府デモが活発化。当局の治安行動により多数の死傷者が出た。リレサが両手を交差させるポーズを取ったのは抑圧への抗議を示すためだった。

 これに対し、スポーツの政治利用ではないかとの批判もある。だが、リレサは「日の当たらない所で苦しんでいる人たちがいる。身内が苦しんでいる。私が声を上げずに、誰が声を上げてくれるのか」と主張する。

 リオ五輪後は身の危険を感じ、米アリゾナ州フラッグスタッフに渡った。「エチオピアは天候が安定しているが、米国は雪が降ったり、暑かったり難しい」。基本的には1人でトレーニングを続けているという。

 現在、28歳。20年東京五輪については「今はエチオピアから代表として出られない。出られるなら金メダルを狙いたい」と話した。(宝田将志)

【プロフィル】フェイサ・リレサ

 1990年2月1日生まれ。2011年世界選手権銅メダル。16年東京マラソン優勝。自己記録は12年シカゴの2時間4分52秒。178センチ、60キロ。

会員限定記事会員サービス詳細