「任侠組事務所」組員襲撃、山健組幹部ら3人に実刑 神戸地裁

 昨年5月、神戸市中央区の路上で暴力団組織「任侠山口組」の組員が襲撃された事件で、傷害の罪に問われた指定暴力団神戸山口組直系「山健組」幹部、岩本武久被告(69)=埼玉県八潮市=ら3人の判決公判が21日、神戸地裁で開かれ、芦高源裁判長は岩本被告に懲役1年6月(求刑懲役2年)を言い渡した。

 また、同組幹部の小林茂被告(55)は懲役2年(同2年6月)、橋本憲二被告(58)は懲役1年6月(同2年)とした。

 芦高裁判長は判決理由で、公道上で襲撃した点について「一般市民に与えた影響は軽視できない」と指摘。公判中も組織から脱退する意向を示していないことから「実刑は免れない」とした。

 判決によると、3人は共謀し昨年5月6日未明、神戸市中央区内の路上で、任侠山口組の50代の男性組員を暴行し、けがをさせた。

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