【社説検証】高校の新指導要領案 産経「愛すればこその歴史」、「政府の立場が強い」と朝日(3/3ページ) - 産経ニュース

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社説検証

高校の新指導要領案 産経「愛すればこその歴史」、「政府の立場が強い」と朝日

 各紙社説には、教育現場への言及も数多くみられた。

 生徒の思考力や判断力などの向上を重視し、全教科を通じて「主体的・対話的で深い学び」の実現を求めた改定案に毎日は「気になるのは、学校がその理念を受け止め、知識を基に議論して学びを深める授業を作れるかどうかだ」と不安をもらす。

 読売は「重要なのは、大学入試と一体的な改革を行うことだ。細かい知識を問う試験を続けていては、高校の授業も変わらない」として、新指導要領の趣旨を踏まえた大学入試の見直しを訴えた。

 主権者教育については日経が「社会参画に必要な判断力などを養うには、教室での座学だけでは限界がある。実りある授業に向け、地域社会との協働が不可欠だ」と説いた。

 どれほど立派な指導要領ができても、成果は教育現場の対応にかかっていよう。教科によっては現実の政治や国際問題などを扱うが、毎日は「教え方に迷う教員もでてくるだろう。研修などで教員の力量を上げる努力が不可欠だ」と指摘する。

 産経は「一面的な見方を排し、歴史や時事問題をとらえる教師の識見と指導力も問われている」と論じ、偏向した授業とならないよう求めた。

 「良き教科書」と「良き師」。全ての高校生がこれら「良縁」に恵まれんことを。(清湖口敏)

 ■高校の新指導要領案を論じた社説

 【産経】

 ・国の歴史に愛情を持とう   (15日付)

 【朝日】

 ・木に竹を接ぐおかしさ    (15日付)

 【毎日】

 ・「探究する授業」の創造を  (15日付)

 【読売】

 ・生徒の探究心を育てる授業に (16日付)

 【日経】

 ・主権者教育を実りあるものに (16日付)

 【東京】

 ・社会に通用する力を     (15日付)