平昌五輪

「パシュート娘」金メダルは絆の結晶 共同生活で築きあげた絆と技術が結実「かけてきた時間はどの国よりも長い」

 所属先の垣根を越え、年300日以上の合宿や遠征を重ねてきた日々が、選手たちをライバルであり、心を通わせる同志にさせた。しばしば激論も交わした。最年少の佐藤は高木美らのアドバイスで成長した。高木菜が「後輩にも、先輩にも『後ろで滑ってどうだった?』と聞き合える」という信頼関係を築き、今季は世界記録も塗り替えた。

 一時は中核を担っていた菊池は負傷と戦い大舞台にたどりついた。16年8月、練習中にスケートの刃で右脚の腱(けん)を切り、1シーズンを棒に振りながら復活したのは、待っている仲間がいたからだ。

 10年バンクーバー五輪で銀メダルに輝いたとき、顔ぶれは今大会女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)のほか、穂積雅子、田畑真紀で固まっていた。今回は高木姉妹を軸に、準決勝で滑った菊池、決勝に出場した佐藤と、どちらが出場しても強さを発揮した。「自分たちがパシュート(団体追い抜き)にかけてきた時間はどの国よりも長い」-。高木美が力を込めた積み重ねで、大舞台で大輪の花を咲かせた。(五輪取材班)

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