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(115)糖尿病 合併症で足切断も…毎日チェックを

 神経障害のある人は転倒しやすいことも分かっており、転倒のほとんどは歩行中に起こっています。歩行には、足裏の感覚や、足首・膝など関節の位置感覚、筋力でバランスを取ることが重要です。神経障害があるとこうした感覚が鈍くなり、また高血糖は筋肉の萎縮を早めることから、歩行が難しくなるのです。さらに、糖尿病患者に多く見られる鬱や認知症も転倒の危険性を高めます。

 感覚障害があると足に潰瘍を作ることがあります。血流の悪化や歩行の異常があると、できた潰瘍がいつまでも治らず、最悪の場合、足を切断しなければならなくなります。特に喫煙者では、足を切断する危険度が高まります。

 冒頭の男性は、症状が通常の糖尿病による神経障害と異なっていたため、神経内科へ紹介しました。検査で頸髄(けいずい)の腫瘍が見つかり、手術を受け、今は元気に歩いています。

 足にしびれや痛みがあると生活の質を下げてしまいます。糖尿病の人は、自分の足を毎日見て触って、感覚の異常や傷の有無を確認しましょう。(しもじま内科クリニック院長 下島和弥)

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