E型肝炎の発症率が北海道で高いことから、日赤は道内で献血された血液について、E型肝炎ウイルスが含まれていないかの検査を試験的に実施。低価格で検査できる試薬の開発も急いでいる。日赤広報は「肝炎ウイルスは、輸血を受けた人が後に感染する可能性がある。問診に正しく回答してもらうなど『責任ある献血』への協力をお願いしたい」とする。
肉の生食はNG
E型肝炎は、感染から発症までの潜伏期間が2〜9週間(平均6週間)と長いこともあり、感染源が特定されないことも少なくない。国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、平成24年から28年までにE型肝炎として届け出があった701人のうち、推定感染源の記載があったのは約4割の290人にとどまる。
推定感染源で最も多かったのが豚(肉・レバー)で121人、次いでイノシシ34人、鹿32人の順だ。豚では半数の61人がレバーを食べており、29人が生で食べていた(重複含む)。