大リーグ・インディアンスのロゴ引退 人種差別か政治的配慮か

 真っ赤な顔に白い歯をみせ、頭には羽根-。米先住民をイメージした米大リーグ・インディアンスの球団ロゴが2019年のシーズン以降、ユニホームから取り除かれることになった。米大リーグ(MLB)機構のマンフレッド・コミッショナーと球団が1月29日に発表した。ロゴは、本拠地であるオハイオ州クリーブランドの頭文字「C」をかたどったものに変更されるという。ファンに愛されるチームの「顔」がフィールドから引退するのには、先住民への差別撤廃という米国ならではの「政治的配慮」があった。

(外信部 滝田慶幸)

 インディアンスといえば、米映画「メジャーリーグ」シリーズで、主演のチャーリー・シーンさんや「日本人助っ人」役の石橋貴明さんらが所属したチームとして記憶している人も多いだろう。

 ロゴにあしらわれたキャラクターは米先住民の「ワフー酋長(しゅうちょう)Chief Wahoo」と呼ばれ、1947年からユニホームや帽子を飾ってきた。

 陽気でインパクトのあるそのデザインは、多くのファンから愛される一方、かねて、先住民をステレオタイプ化した人種差別の象徴だなどとして批判にさらされてきた。

 最近では16年にカナダでロゴなどの使用差し止めを求めて先住民の支援者がチームを提訴。この請求は却下されたが、チームがワールドシリーズに進出した際には、コミッショナーからロゴを使用しないように求められた。

 米メディアによると、マンフレッド・コミッショナーは今回の決定について、「これまで我々は球団と、ロゴの使用について話し合いをしてきた。もはや、グラウンドでそのロゴを使うのは適切ではないという私の考えに同意してくれた」と感謝を述べた。