がん闘病の大林宣彦監督「あと30年は映画を作る」現役続行宣言

映画を自由に作りたい

 ここまでの映画人生も振り返った。

 「私はどこの会社にも所属せず、たった1人で、絵を描くように映画を作ろうと考えました。そんな中で、同志として、わが妻、家族、仲間たち、私の映画を応援してくださる皆さまと一緒に育ってきたのです」と、型にはまった制作姿勢とは意識的に一線を画してきたことを強調した。

 「花筐」への取り組み方にも言及し、「私は制度というものが大嫌いです。なぜならば制度というものは、戦争などを生むからです。私は映画を自由に作りたい。だから今回は制度から外れた(ような作風の)映画を作りました」と紹介した。

 「制度から外れて自由に映画を作ったので『こんなもの(『花筐』)は映画じゃない』と言われる代表的な作品になった。が、どうやら(『花筐』は)映画の仲間入りをさせてもらったようです。私が映画監督賞というのはなかなか面白い」と感慨深げに語った。