がん闘病の大林宣彦監督「あと30年は映画を作る」現役続行宣言(2/4ページ) - 産経ニュース

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がん闘病の大林宣彦監督「あと30年は映画を作る」現役続行宣言

風化しないジャーナリズムが映画だ

 「花筐」はベスト・テンでも邦画部門の2位に選ばれた。表彰式の司会を務めたフジテレビの笠井信輔アナウンサー(54)に壇上へ促さた大林監督は、つえを使わずに1歩1歩踏みしめるようにゆっくりと登壇した。

 万雷の拍手に満面の笑みを浮かべると「映画を愛する皆さん、本当にありがとうございます」「(キャリア)40年への敬意として素直にありがとうございます」などと穏やかな口調で喜びを語った。

 主催のキネマ旬報社には謝意を伝え、「キネマ旬報さんは、ともすると、見て、忘れて、娯楽になってしまう映画というものを、1つのジャーナリズムとして残してくれたことが素晴らしい」と受賞の意義を強調した。

 そもそも映画とは何か。「記録とは風化するものだが、映画は見た人の記憶になる。記憶は風化しない。私は風化しないジャーナリズムが映画だと思っています」と大林監督。

 「映画で過去の歴史を変えることはできませんが、歴史の未来を変えることはできる。歴史の未来とは、戦争などない平和な未来です」との持論を展開した。