華麗なる宝塚

星組トップ・紅ゆずる「ぶれない軸」 名作中の名作「うたかたの恋」、演じるのは怖いが「挑みたい」

【華麗なる宝塚】星組トップ・紅ゆずる「ぶれない軸」 名作中の名作「うたかたの恋」、演じるのは怖いが「挑みたい」
【華麗なる宝塚】星組トップ・紅ゆずる「ぶれない軸」 名作中の名作「うたかたの恋」、演じるのは怖いが「挑みたい」
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 宝塚歌劇団星組トップ、紅(くれない)ゆずる主演「うたかたの恋」「Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ・ド・タカラヅカ)」が2月25日まで、愛知・中日劇場で上演中だ。「これぞ宝塚」という名作と王道レビューの2本立て。仲間やファン、役柄とのコミュニケーションを大切にする紅は「すべてにしっかりと向き合いたい」と笑顔で語る。

 「うたかた-」は昭和58年の初演以来、再演を重ねる宝塚の名作。史実をもとに、オーストリア皇太子のルドルフ(紅)と男爵令嬢のマリー(綺咲愛里=きさき・あいり)の許されざる悲恋を描く。

 宝塚音楽学校時代。かつて今作に主演した元星組トップで現同校講師、紫苑(しおん)ゆうの演劇の授業で有名なセリフの一部を言ったことはあるが、入団後に演じるとは思ってもみなかった。

 「宝塚を象徴する名作中の名作を演じるのは怖い。でも、私にやらせたいと思っていただけたのは、ありがたいことなので、挑みたいなと。挑戦です」

 これまでに演じた先輩たちの映像を見て、「三者三様。でも、ここをはみ出ちゃいけない、という枠がある。その範囲で自分なりの解釈を」と考えた。

 皇太子のルドルフは「ロイヤル感が大前提」。彼が着る印象的な真っ白な軍服は、「完全に美しくなければアウト。たたずまいや振る舞い方が難しい」。そこで稽古着は、白色のフリルのブラウスなどを着用した。「私の家も、ベルサイユ宮殿みたいに」と笑う。

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