さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、毎度おなじみ、あの国&教育に関するお話でございます。
昨年12月14日付の本コラム「中国共産党静かなる世界侵略…豪州で突如、批判本が出版中止 諸外国に言論統制圧力」
http://www.sankei.com/west/news/171214/wst1712140004-n1.html
でご紹介したように、中国共産党の巧妙(こうみょう)かつ執拗(しつよう)な言論弾圧が海外にまで及び、各国で顰蹙(ひんしゅく)を買っているわけですが、実は今、欧米各国で急増する中国人留学生もいろいろと物議を醸(かも)しているのです。
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というわけで、今回の本コラムでは、米国を中心に、中国人留学生を取り巻く諸問題について、ご説明いたします。
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■文化大侵略か…鬱病になる留学生、謎の圧力団体
本コラムのネタ探しで海外メディアのサイトを巡回していて、2月3日付の香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)のこの見出しに目が留まり…いえ、止まりました。
「 How Chinese overseas students are learning harsh life lessons <中国の留学生たちはどのように(米国での)過酷な生活習慣を学んでいるか>」
けっこう長めの記事なのですが、これを読んでいろいろと考えさせられました。
この数字には驚いたのですが、米国の大学で学ぶ中国からの留学生は現在、35万人。この10年で5倍に増えたそうです!。この急激な増え方は米国だけでなく、オーストラリアや英国、カナダ、ニュージーランドでも同様だそうで、イデオロギーを異にする西側諸国を基本、敵視する中国共産党にとって頭の痛い問題のようです。
実際、このSCMPのほか、昨年5月23日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)といった欧米主要メディアが驚きを持って報じているのですが、米メリーランド大学で学んだ中国人の女子留学生、ヤン・シャープンさんが、昨年5月21日に行われた卒業式でのスピーチで「中国では外出時、常に5枚のマスクをしていました。しかし飛行機を降りて米国の空気を吸った時、私は自由を感じました」