紀子さま、結核予防全国大会式典にご出席「活動に感謝します」 広島

 秋篠宮妃紀子さまは14日、広島市中区で開かれている「結核予防全国大会」2日目の大会式典に出席された。式典には約1千人が出席。紀子さまは「皆さまがご自身の健康に留意され、ご活躍くださいますよう心から願います」とあいさつされた。平和記念公園(中区)では原爆慰霊碑に献花された。

 大会は、紀子さまが総裁を務められる公益財団法人結核予防会などが主催。

 紀子さまはあいさつで、「大会に参加されている皆さまが日頃より活動に力を尽くされていることに感謝いたします」とご発言。国内の結核患者が年々低下しているものの、罹患の高齢化や外国生まれの患者数が増加していることなどを挙げ、「経験を生かした協力が求められております」と述べられた。

 大会では、結核予防に貢献した個人・団体への表彰などがあり、紀子さまは笑顔で一人一人に表彰状を手渡された。

 大会終了後、湯崎英彦知事は「大会に御臨席を賜りましたことは、結核関係者をはじめ県民の皆さまにとりましても大きな喜びとなりました」とコメントした。

 平和記念公園では、紀子さまは原爆慰霊碑に白いデンファレを献花された。付き添った松井一実市長の説明も聞かれた。

 原爆資料館前では紀子さまが訪れた園児や学生たちに声を掛けられる一幕も。帰り際には、笑顔で手を振る市民らに笑顔で応じられた。

 館内の解説などをするヒロシマ・ピース・ボランティアの橘光生さん(77)は「紀子さまからは『しっかりお伝えくださいね』とお声掛けいただいた。優しさに包まれるような感じが、とても印象的でした」と話していた。

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