大阪府北摂地域の10市町は、買い物客に無料提供されているレジ袋を有料化する協定をスーパー9社と18日に締結する。ごみの排出を抑制することなどがねらいで、自治体とスーパーが、こうした協定を結ぶのは府内初という。環境省では「10もの自治体が連携するケースは聞いたことがない」としている。6月から実施する。
10市町は、豊中▽池田▽吹田▽高槻▽茨木▽箕面▽摂津-の7市と、島本▽豊能▽能勢-の3町。一方、スーパー9社は、イオンリテール近畿・北陸カンパニー▽イズミヤ▽関西スーパーマーケット▽光洋▽ダイエー▽阪急オアシス▽平和堂▽万代▽ライフコーポレーション-。
吹田市によると、すでにイオンリテール近畿・北陸カンパニーは有料化を実現し、レジ袋は1枚5円と3円。残り8社はそれぞれで価格を設定する。
各市町では有料化でごみ排出の削減見込みを数値化。吹田市は平成28年度の家庭系可燃ごみの排出量は約5万7600トンだったが、年間1095トンの削減を見込んでいる。
10市町の人口は約180万人で、府内人口の約5分の1にあたる。吹田市の担当者は「買い物の際はマイバッグを持参するなどして協力をお願いしたい」と話している。