平昌五輪

自業自得の文在寅氏? 中国の習近平国家主席、閉会式も出席見合わせ 再三の出席要請も相手にせず 

 韓国の聯合ニュース(日本語電子版)によると、韓国外務省の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は13日、25日に開催される平昌冬季五輪の閉会式に、中国の劉延東副首相が習近平国家主席の特別代表として出席すると公式に発表した。

 魯報道官は「中国が、冬季五輪の開会式と閉会式の両方に国家主席の特別代表を派遣するのは異例だ。中国が韓中関係を重視し、平昌五輪の開催成功を支持していることの表れだ」と評価したという。

 しかし、9日の開会式に出席した韓正・政治局常務委員は、中国共産党の最高指導部メンバーとはいえ序列はもっとも下位の7位。劉氏も定年を迎え、3月の全国人民代表大会(全人代=国会)で副首相を退く予定になっている。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年から繰り返し習氏の開閉会式への出席を要請していたが、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備をきっかけに中韓関係は冷え込む中、色よい返事は得られなかった。

 また、2013年に北朝鮮で中国とのパイプ役だった張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されてから、中国と北朝鮮の関係は悪化している。習氏が開閉会式への出席を見合わせた背景には、文在寅政権が平昌五輪で「南北融和」をアピールするため、過剰に北朝鮮を優遇していることも、無関係ではなさそうだ。

     (五輪速報班)

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