揺らぐ米空軍の優位 中国、新型空対空ミサイル実戦配備へ 英戦略研「ミリタリー・バランス2018」発表

 射程約300キロ、全長6メートル近いミサイルで、配備されると戦闘機のように迅速に動けない空中給油機や早期警戒管制機(AWACS)が標的となる。このため米空軍のカーライル司令官は、「PL15は深刻な脅威」と警戒。中国の軍拡が、米国の国防力を増強させる要因となっている。

 また中国が独自に開発した第5世代ステルス戦闘機、殲(J)20を配備させた。これまでステルス戦闘機で武装する能力を持っていたのは米国と同盟国だけだった。同研究所は「最新長距離空対空ミサイルとステルス機配備を受け、東シナ海や南シナ海の海洋権益拡大に向けた中国軍の活発化が懸念される」と分析した。

 ロシアも資金投入してソ連末期から中座していた空対空ミサイルの開発を再興。1982年に開発を始めた中距離ミサイルR77は、ソ連崩壊で量産を停止していたが、約30年ぶりにロシア軍がシリアでスホイ35に搭載した。

 また80年代から開発をしながら予算不足で中断していた長距離ミサイルR37も21世紀になって開発を再開、2016年にミグ31に搭載されているのが確認された。

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