櫻井よしこ 美しき勁き国へ

「左傾」強める歴史教科書「ゆとり教育」「左翼史観教育」に戻ることは許されない

 毛沢東の一大失政である文化大革命は歴史教科書から削除され、日本人257人を虐殺した悪名高い通州事件の跡地は痕跡の全てが消されている。中国人の残虐行為の証拠は消し去られ、日本国を悪役に仕立てる新たな歴史物語が作られる。「南京大虐殺、30万人の犠牲」「慰安婦は40万人が強制連行、30万人が虐殺された」に続いて、731部隊(旧日本軍の関東軍防疫給水部)は中国人30万人を殺害したとする研究論文も報じられ始めた。

 韓国では文大統領が朴槿恵(パク・クネ)前大統領の定めた韓国を前向きに評価する国定教科書を廃止し、親北朝鮮路線を歩んでいる。

 反日の基盤で結ばれている中韓の歴史戦には終わりがないだろう。中国は各種の「30万人虐殺説」を唱え続け、文氏は慰安婦問題を蒸し返し、徴用工問題で攻めてくるだろう。

 日本の若い世代にきちんとした歴史教育を施さなければ、日本を貶(おとし)めることで自らを道徳的高位に置こうとする中韓の主張に、彼らは太刀打ちできない。安倍晋三政権の下で以前のゆとり教育に戻ることも、左翼史観の教育に戻ることも許されない。教科書と文部行政を厳しく監視すべきである。