新聞に喝!

「オピニオン」はあくまで事実の上で ブロガー・投資家・山本一郎

 昨今の仮想通貨市場のトラブルでは「仮想通貨取引所『本店』に看板も表札もなく…運営実態不透明、金融業の信頼は?」(「産経WEST」2日)と題し、大阪の大手業者の本店に表札がないと報じましたが、実際には業務は異なる事業所で多くの雇用者を使い展開しており、業者側への取材や検証が不十分なまま記事として報じてしまっています。不透明な業者も問題になっているのは事実なので、実に惜しい記事です。

 新聞の本来求められる役割に立ち返り、事実を報じることに徹することを、記者は忘れてはならないと思います。あくまで事実によって、産経には産経の、その他媒体には媒体の読者の求める評論や論考が生まれるわけで、その上でおのおのの考え方や立場で「この国を、社会をどちらに向かわせるべきか」を討論し、批判し、世論を盛り上げていく必要があります。