ペンス米副大統領、文在寅氏と会談 「北の核放棄まで圧迫」

 【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、平昌五輪の開会式への出席のため訪韓したペンス米副大統領は8日、ソウルの大統領府で会談し、北朝鮮の核・ミサイル問題などに対する米韓の協力を確認した。韓国大統領府が明らかにした。

 会談で文氏は、平昌五輪を機に「北朝鮮を、非核化と朝鮮半島の平和定着に向けた対話の場に導くよう努める」とし「多角的な対話努力が必要」との考えを示した。同時に、「重要なのは韓米の隙間のない共助だ」と述べた。

 ペンス氏は「最も重要なのは朝鮮半島の非核化という米韓共通の目標だ」と指摘。「米国は北朝鮮が永久に戻れない方法で核・ミサイル計画を放棄するまで、可能な最大の圧迫を続け、韓国とともに努力する」と両国の結束を強調し、「米国の決意は決して揺るがない」と語った。

 ペンス氏は近く発表するという「最大かつ最も強力」な北朝鮮への独自制裁についても、文氏に伝えたとみられる。

 北朝鮮は五輪参加を機に、韓国への融和攻勢を加速させている。ソウルの外交筋によれば、米国は北朝鮮の歩み寄り工作に韓国が懐柔されることを懸念しているという。ペンス氏は文氏との間で米韓同盟関係を再確認するとともに、北朝鮮に安易に妥協しないようクギを刺したかたちだ。

 ペンス氏は9日に脱北者と会う予定。文氏との会談では北朝鮮の人権問題についても言及し、文氏に厳然とした北朝鮮への対応を強く求めたとみられる。