サイバー潮流

平昌五輪がサイバー攻撃の餌食に いまのままでは東京五輪「大惨事」の警告

 攻撃を調査していたウイルス対策ソフト会社、トレンドマイクロの担当者は「大規模なイベントの前後に、好奇心で警戒心がゆるむインターネットユーザーを標的にした犯罪だ」と分析する。

 ただ、こういった「イベント便乗型」のサイバー攻撃について、セキュリティー専門家の多くが「被害を拡大しやすい時期なので、世界中のサイバー犯罪者が最新の技術を試しにかかってくる」と指摘。「年々、巧妙化するサイバー攻撃の技術力が発揮されてしまう恐れがある」と危機感をあらわにする。

 今回の平昌五輪はロンドン五輪に比べ「桁違いの攻撃」(専門家)が襲いかかってくるとみられている。

 また、平昌五輪では韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が対北融和姿勢を見せているが、元韓国国防省北朝鮮情報分析官は「北朝鮮から韓国へのサイバー攻撃が大会期間中に行われるだろう」と予想する。

東京五輪に向けて

 20年には、いよいよ東京五輪・パラリンピックが開催される。攻撃レベルがさらに向上する中、最も懸念されているのが電力やガス、医療、水道、金融など「重要インフラ」への攻撃だ。関東の電力会社でサイバー対策を担う社員は「もし、期間中に原発がサイバー攻撃されたら、五輪を中止せざるえないほどの被害をもたらす恐れがある」と話す。

 日本や他国を標的にサイバー攻撃を連発している北朝鮮のハッカー集団が、イスラエル電力公社(IEC)に対して攻撃を仕掛けていることが判明した。専門家は、強固な防御を崩す方法を研究する「演習目的」だと指摘している。

会員限定記事会員サービス詳細