サイバー潮流

平昌五輪がサイバー攻撃の餌食に いまのままでは東京五輪「大惨事」の警告

 マカフィー担当者によると、12月下旬、韓国の対テロセンターからのメッセージを偽装して送信されたメールがあった。当時、五輪開催に向け、韓国内ではテロ対策訓練を実施中だった。

 マカフィーのサイバー戦略室上級セキュリティー顧問は「対テロセンターを装っていることから、(メールを本物と)信じ込んで警戒が薄れてしまう可能性がある。非常に巧妙で悪質な攻撃だ」と指摘した上で「こういった攻撃は五輪期間中、増える恐れがある」と警戒感を示した。

「恒例」の攻撃

 五輪やサッカーW杯など世界的に注目される大会に合わせたサイバー攻撃は決して珍しい話ではない。むしろ、必ずといってよいほど発生しており、サイバー関係者の間では「恒例のイベント」と言われるほどだ。

 2012年のロンドン五輪の期間中には2億回を超えるサイバー攻撃があったとされている。開幕式で電力システムを狙った攻撃が計画されていたという情報もあり、組織委員会は万が一に備え、攻撃を受けても停電しないよう警戒していたという。

 大会の運営組織への攻撃だけではない。応援するサポーターや視聴者にもサイバー犯罪者の魔の手は迫る。 

 14年のW杯ブラジル大会。開幕の直前には、出場選手の動画ファイルやW杯ゲームの無料ダウンロード画面に見せかけ、ウイルスに感染させる悪質な行為が相次ぎ確認された。W杯への関心を悪用した便乗型のサイバー攻撃だ。

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