平昌五輪

北朝鮮が軍創建70年に合わせ大規模軍事パレード 金正恩氏が閲兵、ICBM登場 妹の与正氏らは空路訪韓、文在寅氏と10日面談

 【江陵=桜井紀雄】平昌五輪開幕を翌日に控えた8日、北朝鮮は朝鮮人民軍創建70年の記念日に合わせ、平壌の金日成広場で大規模な軍事パレードを行った。金正恩朝鮮労働党委員長が閲兵。米本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」と「火星15」が登場した。朝鮮中央テレビが報じた。将兵約1万3千人を含む約5万人が動員されたもようだ。

 金委員長は演説で「米国の敵視政策が続く限り、強力な宝剣としての軍の使命は絶対に変わらない」と強調した。五輪参加で韓国の取り込みを図る一方、日米に対抗して核戦力を誇示し、日米韓の連携を分断するのが狙いとみられる。

 戦闘機などを動員した航空ショーを展開した可能性もあるという。一方で、海外メディアに訪朝を打診しながら不許可にした。高官団の五輪出席を前に外国からの批判や介入を避けようとする意図もありそうだ。

 北朝鮮は8日、金永南最高人民会議常任委員長や金正恩委員長の妹、金与正氏ら高官団が9日、専用機で訪韓すると通知。韓国大統領府は、文在寅大統領が10日に高官団と面会し、昼食会を開くと発表した。

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