先日、学生服を着たまじめそうな男の子が、コンビニエンスストアの前で「エナジードリンク」をグイッと一気飲みする姿を目撃しました。エナジードリンクは、カフェインやアミノ酸などが入った炭酸飲料で、日本では医薬部外品の「栄養ドリンク」とともにコンビニの棚に並んで売られています。
10代の若者は「眠気や疲れを吹き飛ばしたい」「スポーツで活躍したい」などの理由でエナジードリンクを手に取るようです。スポーツなどのイベントで広告を目にする機会も多く、「健康的な飲み物」と思っている子供もいます。
2011年に米国で14歳の少女がエナジードリンクを飲んだ後に死亡する事故が起き、欧米では若者がエナジードリンクを飲むことを問題視する声が上がっています。10代の摂取については16年に報告書も出ています。報告書には、エナジードリンクは男子の方が飲むことが多い▽よく飲む人はお酒もたくさん飲むようになる▽お酒をエナジードリンクで割って飲むと酩酊(めいてい)しやすく暴力事件や事故につながる-などが指摘されています。