チョコで古代ロマン味わって 松帆銅鐸や銅鏡形…島内出土品モチーフに販売

「三角縁神獣鏡」をモデルに制作されたチョコレート=1日、洲本市物部の「日洋堂」
「三角縁神獣鏡」をモデルに制作されたチョコレート=1日、洲本市物部の「日洋堂」

 バレンタインデーを前に、淡路島で出土した文化財をモチーフにしたチョコレートが登場している。南あわじ市市善光寺の淡路島牛乳は同市松帆地区で平成27年に発見された松帆銅鐸チョコの販売を開始。洲本市では同市下加茂で見つかった銅鏡を手のひらサイズのチョコにした。バレンタインに淡路の古代ロマンを味わってみてはいかが?

 淡路島牛乳が新発売した「松帆銅鐸ミルクチョコ」は高さ13センチ、幅8センチ、厚み最大3センチで重量約160グラム。瓦で作った松帆銅鐸からシリコンで型を取った。「インパクトがあるサイズの方が銅鐸を知ってもらえる」との考えから実物の2分の1サイズを保った。

 銅鐸内につるして音を鳴らすために使われたとされる「舌(ぜつ)」は、長さ約5センチのクッキーを埋め込んで再現した。チョコもクッキーも淡路島牛乳入りで、まろやかで子供でも食べやすい味に仕上がっている。銅鐸が見つかった状況や歴史的価値などを記した特徴カードも同梱されており、味を楽しみながら勉強にもなる。

 税抜き千円で1日から美菜恋来屋(同市八木養宜上)や道の駅うずしお(同市福良丙)、島内各地の土産物店やホテルなどで販売されている。担当者は「ボリュームたっぷりのチョコを味わって、松帆銅鐸の歴史についても理解を深めてもらえたらうれしい」とPRしている。問い合わせは淡路島牛乳(電)0799・42・5013。

 洲本市地域おこし協力隊員の束田裕美さんは、スイーツ店「日洋堂」(同市物部)の協力のもと、コヤダニ古墳(同市下加茂)で発見された青銅器「三角縁神獣(ぶちしんじゅう)鏡」(直径22センチ)をモデルに直径約5センチ、厚さ約4ミリのチョコレートを制作した。一口サイズの食べやすいデザインで、外縁の三角形や神様と獣の模様なども緻密に再現されている。日洋堂で冬季限定で販売(2個入り税抜き630円)している。

 3月3日には同市内で制作体験会を開催する予定で、束田さんは「継続的に体験会を開いて、淡路島の歴史や文化財の魅力を伝えていきたい」とPRしている。

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