川崎に延焼防ぐ「防災空地」 県内初、空き家を解体し活用

 大地震などの際、木造住宅密集地域(木密地域)で発生した火災の延焼を防ぐ「防災空地」が川崎市内に完成した。空き家を解体した土地を市が借り上げ、防災用の広場として活用する取り組みで、市によると、運用開始は県内初とみられる。防災に加え、空き家対策やまちづくりの面でも、土地所有者、市、地元町内会の各者にメリットがある取り組みとして注目されている。(外崎晃彦)

 防災空地は川崎市川崎区の小田エリアで完成した。老朽化していた空き家1軒を解体して更地とし、市が無償で借り受けた。土地の広さは114平方メートルで貸借契約は10年間。地面に砂を敷くダスト舗装を施し、普段は広場として開放する。

 大地震などによる火災発生時は、隣の建物に燃え移る延焼防止効果が得られるほか、住民が一時的に避難する場所にもなる。

 敷地内に設置したベンチは、災害時に食べものを煮炊きする「かまど」として使うことができる。土地の所有者が解体せずに残した倉庫は、普段は防災用具を入れる用途とする予定だ。

 ■市が補助金を支給

 小田エリアはコンピューターシミュレーションで著しい延焼が予想される木密地域。市が平成29年3月に、幸区幸町エリアとともに「不燃化重点対策地区」に指定している。

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