浪速風

「一夜正月」タイガースファンの初夢は「今年こそ優勝」

胴上げされる阪神・星野仙一監督、18年ぶりの優勝に、選手らの喜びが爆発した(2003年9月15日)
胴上げされる阪神・星野仙一監督、18年ぶりの優勝に、選手らの喜びが爆発した(2003年9月15日)

2月1日は「一夜正月」、もしくは「重ね正月」と呼ばれる。最初の朔日(ついたち)を2度目の正月として、数え年で厄年にあたる人に一つ年を取らせて、早く厄年をやり過ごそうとした。こちらも別の意味で正月である。プロ野球の各球団が、暖かい沖縄や宮崎などで一斉にキャンプインした。

▶「球春」という言葉に心が浮き立つ。小欄も球児の端くれだったから、「春風やまりを投げたき草の原」(正岡子規)がよくわかる。作家の池波正太郎さんはある年、こんな初夢を見たそうだ。日本シリーズの最終回、一死満塁のピンチを迎えて、監督が「池波、出ろ!」と最年長の投手に声をかける。

▶割れんばかりの歓声と拍手を浴び、見事に連続三振で日本一に。胴上げされ、「今季をもって、老骨は消えて行きます」と、さわやかに引退を表明する…。阪神タイガースのファンとしては、ベテランの活躍と若手の成長、それに期待の新戦力で、「今年こそ優勝」が初夢である。