無料通信アプリを提供するLINE(ライン)は31日、仮想通貨事業に参入すると発表した。ローンや保険も扱う新会社「LINEフィナンシャル」をすでに設立しており、「便利で安全な金融サービスの提供を目指す」としている。金融庁に対して仮想通貨交換業者登録のための手続き中といい、登録後に準備が整い次第、仮想通貨取引所を開設する。
新会社設立は1月10日付。代表取締役にLINE社長の出沢剛氏が就く。資本金は50億円。
扱う仮想通貨の種類や規模などは明らかにしていないほか、販売するローンや保険の種類についても今後検討するという。ただ、LINEは昨年12月、中国の自転車シェアリングサービス大手の「Mobike(モバイク)」の日本法人、モバイク・ジャパンと共同で国内でのサービスを始めると発表しており、付随する自転車保険なども扱うとみられる。
金融事業でみると、LINEは平成26年から、スマートフォンの2次元バーコード「QRコード」を活用した決済サービス「LINEペイ」を開始。昨年の全世界の取引高が4500億円、登録者数は4000万人となるなど、利用者を伸ばしている。