【ソロモンの頭巾】長辻象平 タイゴースト 妖精のような艶やかさ…アメリカザリガニの華麗な変身(3/4ページ) - 産経ニュース

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ソロモンの頭巾

長辻象平 タイゴースト 妖精のような艶やかさ…アメリカザリガニの華麗な変身

 当時、こうした部分白化個体は「クリア」や「フェード」とも呼ばれていたという。だが、日本の元祖ゴーストたちは、注目されなかった。

 1990年に千葉県の魚養殖池で採集された全身純白のアメリカザリガニたちから生まれた「白ザリガニ」の人気が高く、部分白化のゴーストは、中途半端な存在だったということだ。

 忘れられかけていたゴーストが約1年前に突然、タイでブレークした。日本から欧州経由でタイに渡ったらしいと推測されている。観賞魚の養殖技術はタイでの進歩が目覚ましく、日本の元祖ゴーストよりも数段、色鮮やかなのだ。

 当初はタイ国内で1匹、200万円相当の高値がついたという。宝石並みの扱いだ。導入時の日本では7万円ほどだったが、今では数千円でも買える。

 タイゴーストの輸入や国内販売は法的要件を満たしているが、金沢大の西川さんは、研究者として海外からの生物の新たな導入に対して慎重な考えだ。

 アメリカ原産のザリガニ類には甲殻類にだけ感染するウイルスなどの病原体を持つものがいるからだ。