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(112)生の野菜や果物 腎機能が悪化したなら控えて

 生の野菜や果物にはカリウムが多く含まれるので、男性に「生の野菜や果物は少し減らした方がいいですね」と伝えました。男性は、「今までやっていたことと正反対だ」と驚いていました。男性は血圧を上げないように、野菜や果物はむしろたくさん食べるように心掛けていたそうです。

 確かに高血圧の予防・治療にはカリウム摂取が有用で、生の野菜や果物を食べるのはいいことです。しかし、腎機能が悪化している場合、野菜や果物をたくさん食べることは勧められません。

 血液中のカリウム濃度は一部の降圧薬によっても高くなることがあります。このため、高血圧の人は定期的な腎機能の確認が必要で、腎不全があるようならカリウム値も定期的に調べることが勧められます。

 かつて腎不全の人は、タンパク質摂取を控えるように言われたものです。近年、タンパク質摂取を控えることで活動度低下や転倒しやすくなるなど、寿命が縮まるリスクが高まることが分かってきました。そのため、今はタンパク質の量を減らし過ぎないようにすることが大事です。一方、塩分については、かつても今も控えた方がいいことに変わりはなく、1日10グラム未満にすることが勧められます。(しもじま内科クリニック院長 下島和弥)

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