姫路城(兵庫県姫路市本町)が世界遺産に登録されてから今年で25周年となることを記念し、姫路市は来月1日から、昭和38年ごろの城の入城券を再現した「復刻縦覧券」3万枚を限定配布する。入城料を支払って入城すれば、1人につき1枚配布される。姫路城管理事務所は「なくなり次第配布は終了するので、ぜひ早めに城に足を運んでほしい」としている。
縦覧券は縦約11センチ、横約13センチ。表面には姫路城とシラサギが飛ぶ姿が描かれ、歴代城主の家紋や市の市章などもデザイン。裏面には城の案内図が載っている。
世界遺産登録当時の券は残っていなかったが、市民から昭和38年ごろに使われていたとみられる縦覧券の提供を受け、デザインを忠実に再現した。配布される縦覧券にはナンバーが印字される。
城内では来月、大天守に隣接する折廻り(おれまわり)櫓の内部公開も予定されており、同事務所は「客足が鈍りがちな冬場の城内の盛り上がりにつながれば」と期待を寄せている。