核燃料サイクル正念場 使用済み燃料の再処理施設完成は23度延期、ずさんな管理体制も影

核燃料サイクル正念場 使用済み燃料の再処理施設完成は23度延期、ずさんな管理体制も影
核燃料サイクル正念場 使用済み燃料の再処理施設完成は23度延期、ずさんな管理体制も影
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 関西電力が原発使用済み核燃料の一時保管先として検討している青森県むつ市の中間貯蔵施設は、国が進める「核燃料サイクル」を担う拠点施設の一つだ。ただ、一時保管した使用済み燃料の送り先となる日本原燃の再処理工場(同県六ケ所村)は、完成時期が20年以上も延期が繰り返されてきた。再処理した燃料を使う予定の原発も稼働の見通しは立っておらず、核燃料サイクル計画は停滞を余儀なくされている。(織田淳嗣)

 六ケ所村の再処理工場は昨年12月、施設の完成時期が平成30年度上期から33年度上期へ3年延期された。当初は9年に完成予定で、延期は23回目。再処理工場に隣接するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料工場の完成時期も、31年度上期から34年度上期へ6回目の延期が決まった。延期の直接の理由は、国の新規制基準に対応する安全対策の追加工事だ。ただ昨年、再処理工場の重要設備で14年間にわたり点検が行われていなかったことが発覚。原子力規制委員会の審査が中断する異例の事態を招いた。

 日本原燃は審査再開に向けて約60万件に上る総点検を今月中に完了させる予定だったが、それも困難な情勢という。ずさんな管理体制が、スケジュールに深刻な影を落としている。

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