政界徒然草

額賀派クーデター全内幕「けんかは勝たねば」参院側が突きつけた最後通牒

 そんな危機感に起因する参院メンバーの「額賀降ろし」は、実は2年前にすでに始まっていた。時系列で紹介しよう。

平成28年10月26日

 この日の夜、派閥創設者である竹下登元首相の弟、竹下亘・党総務会長(71)が額賀氏から会長を引き継ぎ、「竹下派」が復活する-。そんな噂が永田町を駆けめぐった。

 背景には吉田氏や引退後も参院に一定の影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長(83)が、額賀氏に水面下で退任を忠告していたという事実がある。額賀氏が安倍晋三政権下で存在感を示せないことにしびれを切らしたのだ。この日は、自民党総裁任期を連続3期9年へと延長することが決まり、安倍政権が長期化する公算が高まった、まさにその夜だった。

 だが、額賀氏は翌日の派閥会合で続投を宣言した。額賀氏の後任会長に意欲を持つ同派副会長の茂木敏充経済再生担当相(62)が「これからも額賀会長を中心にやっていこう」と同調した。

29年1月23日

 産経新聞が額賀派の参院側幹部の石井準一・参院筆頭副幹事長(60)のインタビューを掲載した。額賀派から竹下派への交代を促すような内容だ。会長交代論が正式に表で語られたことで動きに火が付いた。この後の今日までの1年間、吉田氏は何度か退任を求めたが、額賀氏はなお会長職にとどまった。

会員限定記事会員サービス詳細