2018平昌五輪

韓国独特のトイレが改善? ゴミ箱撤去で汚さからお別れと思いきや、かえって不潔に

 韓国政府は平昌五輪を契機に外国人観光客を増加させたい意向だ。韓国文化観光研究院によると、平昌五輪に伴う観光産業の誘発効果は6684億ウォン(約668億4000万円)を見込み、さらに付加価値誘発効果は2799億ウォン(約280億円)、雇用誘発効果は9000人と試算している。汚いトイレをそのままにしておけば、これらの経済効果を削るマイナス要因の何ものでもないというわけだ。

 ところが、いざ撤去されると、短期間にトイレの床がトイレットペーパーなどであふれたというのだ。朝鮮日報によると、ソウル市内の公衆トイレは新年に入って全てのゴミ箱が撤去された。ゴミをどこにでも捨てる利用客が急増し、床はゴミであふれ、便器も頻繁に詰まるようになったという。

 今回に先立って昨年8〜9月にゴミ箱を撤去したソウル市内の地下鉄の男女トイレでは便器の詰まりが、7月に648件だったものが、8月に1049件、9月には1448件と2カ月で2倍以上に膨れ上がった。便器からは使用済みのトイレットペーパーのほか、飲み残しのテークアウトのコーヒーカップや食べ残しのリンゴ、下着、携帯電話などが出てきたという。清掃担当者は「基本的なトイレマナーを守らない人が多い」と呆れるばかりだ。

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