2018平昌五輪

韓国独特のトイレが改善? ゴミ箱撤去で汚さからお別れと思いきや、かえって不潔に

 韓国では、トイレにゴミ箱を置くのが独特の文化だという。使用済みのトイレットペーパーなどを捨てるためだ。しかし、不衛生で臭いなどから韓国内でも以前から問題視され、五輪組織委員会は五輪への懸案の一つに「トイレの汚さ」を挙げていたと朝鮮日報は指摘する。それが1年の整備期間を経て、世界でも認められるほどの「清潔さを備えた」と同紙は1月13日に報じた。政府は昨年5月、公衆トイレなどに関する法律施行令を改正してゴミ箱の撤去を推進したが、いざ撤去すると、床はゴミであふれ、便器も頻繁に詰まる惨状に陥ったという。

 朝鮮日報によると、韓国行政安全省は法律施行令の改正で、今年から公衆トイレの便器横に設置されたゴミ箱を撤去することにした。韓国ではこれまで使用済みのトイレットペーパーを便器横のゴミ箱に捨てることがほぼ慣習化しており、雑菌が繁殖し臭かったという。実際、平昌で昨年2月に実施された平昌五輪プレ大会で、日本人観光客が汚いトイレの写真と「平昌五輪の際に気を付けなければならないトイレ事情」という説明文をインターネットにアップすると、瞬く間に拡散した。

 組織委は汚いトイレが改善されなければ、五輪本番で外国人選手らにスマホなどで自撮され、「韓国ってこんな国」などとSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にアップされて「韓国のイメージはどうなるか」と懸念していた。

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