「生命の危機」→「中度」へ危険度下げる 大阪・箕面児童虐待死事件

 大阪府箕面市で昨年12月、筒井歩夢(あゆむ)ちゃん(4)が暴行され死亡し、母親の麻衣被告(26)ら3人が傷害致死罪で起訴された事件で、市教育委員会などが行政の対応が適切だったかどうかの検証を始め、実務者による会議が25日、市役所で開かれた。実務者会議は、5段階の児童虐待のリスク評価で最も危険度の高いレベルから2段階下げていた。

 母子は平成28年8月、池田市から箕面市に転入。市教委や児童相談所などでつくる実務者会議は同9月、転居前に育児放棄が認められたなどとして児童相談所が一時保護したことから、最も危険度が高い「生命の危機」と判断。ところが、昨年5月の実務者会議では、「母親が夜間就労をやめ、子供は保育所に通い始めた」として、リスク評価を2段階下げ、「中度」とした。

 一方、事件前の昨年12月9日、保育所の職員が弟(2)の顔にあざを見つけたものの、市教委の担当部署が児相や府警に連絡しなかった。

 また、保育所は同22日に家庭訪問を予定していたが、職員が偶然母子を見かけて安否を確認できたため、25日に延期。24日午後から25日未明に事件が起きたとされている。

 市役所で今回開かれた実務者会議では初めて箕面署の警察官が委員となり、連携していくことを確認。対応をめぐり職員約20人に対して実施した聞き取り結果についても報告され、保育所が昨年9月まで子供が一時保護されたことを認識していなかったことが取り上げられた。

 市教委の岡裕美・子ども未来創造局副部長は「どうすれば悲劇が二度と起きないか真(しん)摯(し)に検証したい」と話した。実務者会議は今後1、2回開かれ、2月中をめどに行政の対応について報告をまとめる方針。

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