食品大手の「カルビー」(本社・東京都)は奈良のご当地ポテトチップス「奥大和柿の葉すし味」を奈良県と共同開発し、同社の伊藤秀二社長らが24日、県庁で荒井正吾知事に新商品を届けた。
同社は全国の「地元ならではの味」をポテチで再現するプロジェクトを展開中。関西では京都府の「ちりめん山椒(さんしょう)味」や滋賀県の「鮒ずし味」などが過去に数量限定で発売された。
奈良のご当地ポテチは、1年前から県職員を交えての開発がスタート。奈良の名物、茶粥を再現した「番茶塩味」や、奈良漬をクリームチーズと合わせて食べることをモチーフとした「奈良漬チーズ味」も候補に挙がったが、最終的に奈良らしさが最も表現できるとして、柿の葉すし味に決まった。
酸味のあるしめさばと柿の葉の風味が特徴で、試食した荒井知事は「柿の葉すしを連想させる香りがふっとくる。手が止まらないね」と好感触。伊藤社長も「旅行に来た人にも奈良県民にも興味を持ってもらえるはず」と期待を込めた。
柿の葉すし味のポテチは2月19日から、奈良を含む近畿2府4県のコンビニエンスストアやスーパーなどで発売される。数量限定(オープン価格)で、3月下旬に販売終了を予定している。