琵琶湖が深呼吸-過去10年で最も早く「全層循環」確認 冷え込み、台風影響か

比叡山の無動寺明王堂からのぞむ琵琶湖。柔らかな朝の日差しが差し込む=平成29年11月撮影
比叡山の無動寺明王堂からのぞむ琵琶湖。柔らかな朝の日差しが差し込む=平成29年11月撮影

 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターは23日、琵琶湖の上層と下層の水が混ざる「全層循環」が確認されたと発表した。下層にまで酸素が行き渡ることで生態系が維持され琵琶湖の深呼吸とも呼ばれる。今年度は過去10年で最も早く、昨年末の冷え込みや台風などが影響したとみられる。

 同センターが22日に琵琶湖北西の高島市今津沖で調査したところ、複数地点で湖底付近の酸素濃度が1リットルあたり10ミリグラム以上にまで上昇しており、上層と下層の湖水が混ざる全層循環が確認された。

 春から秋にかけて上層で水温が上昇し、下層と水温の隔たりが生じると、湖水が循環しにくくなり下層の酸素濃度は徐々に低下。冬の水温低下と季節風の影響で上層と下層の水が混ざることで、全体の水温と酸素濃度が均一化される。

 平成19年度以降、全層循環は例年1〜3月に確認されており、今年度は過去10年間で最も早かった。

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