歴史戦

明治産業遺産「お友達案件ではない」前川喜平氏主張に反論 菅直人政権の高木義明元文科相ら

 前川氏は、加藤氏が加藤六月元農相の娘であり、安倍首相とは「幼なじみだそうです」と主張する。確かに長年の知己であるが、加藤氏は安倍氏が19年に首相を降板した後も産業遺産の登録申請に向けて活動していた。鳥居氏によると、加藤氏はむしろ、自民党よりも文教族が少ない民主党政権のほうが、案件を前進させられるのではないかと期待を寄せていた。

 鳥居氏は加藤氏に「稼働資産を文化財保護法の適用除外にすべきではないか」と話したことを覚えている。民主党政権は24年5月、文化庁に代わって、内閣官房が稼働中の施設を推薦できるよう選考を主導し、最終的に閣議で決める仕組みを閣議決定した。

 鳥居氏は一連の流れをこう総括する。

 「民主党政権はいろいろ言われているが、明治産業遺産の世界遺産登録のレールを敷いたのは民主党政権だ。一番いいことをやった。やったかいがあった」(田北真樹子)