存在感増す「リカレント教育」 ミドル世代が「学び直し」

目立つ「まなミドル」

 「まな(学)ミドル」-。世の中の動向を分析するリクルートは40、50代のミドル世代の学び直しをこう表現し、今年のトレンドになると予測する。昭和42〜49年生まれのミドルは、会社で人数が突出しているがポストは少ない。長寿化で現役時間も延びていく。

 社会人学習専門誌「ケイコとマナブムックシリーズ」(リクルート)の乾喜一郎編集長は「企業の教育訓練費の低迷で社員研修が減少したり、定年後の経済不安に対する危機感からも私的にスキルアップが求められるようになった」と指摘する。

 だが、この世代は子供の教育費や親の介護などで出費がかさみ、長時間労働も当たり前。金と時間がない上、ミドル向けの学びを提供する講座も少なかった。

政府も支援に本腰

 ところが、この数年で学び直しの土壌は急速に整備されてきている。

 例えば、退職して勉強する人などに費用の一部を支給する厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」の対象は2223講座(昨年9月)となり、制度が始まった平成26年(863講座)から2・5倍に増加。給付率も最大7割に拡充された。

 文部科学省が受講料の一部を支給する「職業実践力育成プログラム」も昨年から前年比1・5倍の180講座が対象となっている。