存在感増す「リカレント教育」 ミドル世代が「学び直し」

 「人生100年時代」と呼ばれる超長寿化社会で現役期間が延びるなか、活躍を続けるためには「学び」は避けて通れない。とりわけ、キャリアの転機や定年退職が視野に入る40、50代のミドル世代の切実さは増している。仕事に必要な知識を学び直す「リカレント教育」の存在感が高まっている。(玉崎栄次)

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仕事帰りの「学び」

 「食糧生産力が脆弱(ぜいじゃく)で食糧価格が高いが、それはビジネスチャンスでもある」

 今月11日、早稲田大が東京・日本橋の複合商業ビル内に昨夏開設した社会人向けリカレント教育施設「WASEDA NEO」の一室。仕事帰りの会社員ら20人が大学教授の声に耳を傾けていた。

 講義テーマは「アフリカ進出に必要な知識とは?」。日本の対ア政策が援助から投資へ変化しつつある現状などが解説された。

 「アフリカ市場向けの新規部署ができたが、社内に成功例がなく、少しでも情報がほしい」。大手食品会社に勤める男性(42)は受講理由をこう話す。

 また、金融機関勤務の男性(51)は「今の仕事とは関係ないが、アフリカに関心があり将来何かしら関わりたい」と参加した。

 とりわけ目立つのが40、50代の挑戦だ。1年制の社会人向けコースがある金沢工業大虎ノ門大学院では、40、50代の入学者が年々増加し昨年は58%に達した。