死後も米を騒がす「殺人カルト集団」元指導者 あのチャールズ・マンソンの遺体は誰の手に?

 米国で1960年代、信者たちに連続殺人を教唆し、「悪名高いカルト集団の指導者」と呼ばれたチャールズ・マンソン受刑者が2017年11月19日、83歳で死亡した。既存の価値観を否定し型にはまらない服装に象徴される「ヒッピー文化」が広まった時代、ハリウッド女優らが犠牲となったマンソン教団の事件は全米を震撼させた。そして、終身刑を受ける身となったマンソン元受刑者は死後も、遺体の引き取り手が決まらず世の中をざわめかせ続けている。

(外信部 岡田美月)

カルト集団作り殺人事件を首謀

 マンソン元受刑者は1934年11月、米オハイオ州シンシナティに生まれた。60年代にカルト集団を作り始め、「マンソン・ファミリー」と呼ばれた。キリストの生まれ変わりだと主張して多くの信者を心服させ、自身のカリスマ性に加えてドラッグなども利用。信者の多くは若い中間層出身の女性だったという。

 マンソン元受刑者が34歳だった69年8月、カリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッド近郊で、米国犯罪史に残る事件が発生する。元受刑者の命を受けた信者らが、映画監督のロマン・ポランスキー氏の邸宅で、同氏の妻で女優のシャロン・テートさん=当時(26)=らを惨殺したのだ。テートさんは当時、妊娠8カ月。ポランスキー氏は映画撮影のため不在だった。

 その後も別の殺人事件を首謀し、カルト集団のメンバーが殺害した人数は計9人に上った。

 マンソン元受刑者は、世界には終末的な人種間戦争が迫っており、一連の殺人はその招来を早めるためのものだと主張していたとされる。

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