貧困家庭の学習環境改善 千葉市「子どもナビ」が直接支援

 子供の貧困対策のため、千葉市は今月から中学生以下を対象に家庭を訪問して子供に生活習慣などを身につけさせる「子どもナビゲーター」を、稲毛保健福祉センター(同市稲毛区)に配置した。今年度までモデル事業として実施し、その後は課題やニーズを踏まえ、人員の増設や別の窓口開設といった拡充を検討していくという。

 市こども家庭支援課によると、生活保護や就学援助といった支援制度を活用している世帯では、子供の家庭学習時間の達成割合は全世帯に比べておおむね半分になるなど、貧困などが原因で学習時間や進学率に格差が生じている調査結果が出ているという。

 こうしたデータを踏まえ、子供の生活習慣の乱れや将来ビジョンの欠如に結びついているとみて、ナビゲーターが直接改善を支援する。家庭内での学習環境の確保などを進め、貧困の連鎖に歯止めを掛ける狙いだ。

 家庭の了承を得た上で、支援対象の家庭の課題を調査し支援計画を策定。専門知識のあるナビゲーターが家庭訪問で生活改善を指導し、関係機関と連携して支援を進めるという。市内では生活保護世帯の子供の進学率が平成27年で89%となっており、市では33年度までに全児童平均の99%まで引き上げたいとしている。

 熊谷俊人市長は「家庭環境のせいで学習支援制度を受けていない子供たちに対し、行政側からアプローチしていき、貧困の連鎖を断ち切りたい」と話している。