【パリ=三井美奈】フランスの女優ブリジット・バルドーさん(83)は17日、写真誌パリ・マッチ(電子版)のインタビューで、セクハラを告発する米ハリウッドの女優たちを「偽善的で、お笑いぐさだ」とこき下ろした。
バルドーさんは、女優は一般の女性の場合と異なるとしたうえで、「プロデューサーをその気にさせて、役をとる女優はたくさんいる。話題になるために、後になってセクハラされたと言いだす」と批判した。
自身については「セクハラに遭ったことなどない」と明言。「男性にかわいいお尻だと言われるのは、気分がよかった。こういう褒め言葉をかけてもらうのは快感」とも述べた。
フランスでは女優カトリーヌ・ドヌーブさん(74)が10日付の仏紙ルモンドへの寄稿でセクハラ告発運動を「魔女狩り」と非難し、批判を受けて謝罪を迫られたばかり。
バルドーさんは代表作「素直な悪女」(1956年)などで小悪魔的な女性を演じ、「フランスのマリリン・モンロー」と呼ばれた。現在は動物愛護活動家として知られる。