経済インサイド

消費税率10%でさらに食い物か黄金の国ジパング 財務省、もうなめられない?

 そもそも金は、隠しやすい小型サイズでも高価なため、脱税によるもうけが期待できる。近年は金の価格が高止まりしており、こうしたことも密輸の誘因となっているようだ。

 金塊の密輸急増への財務省の危機感は強い。ある幹部は「税関が密輸を摘発しているのは氷山の一角」と指摘。密輸全体の規模は正確には分からないものの、「相当程度の利益が犯罪組織などに流れている恐れがある」とみている。

 こうした中、財務省は密輸を阻止するべく、「『ストップ金密輸』緊急対策」をぶち上げた。

 緊急対策の柱は、罰金の上限引き上げだ。密輸に伴う消費税の脱税に対する現在の罰金は「1000万円以下」で、脱税額が1000万円を超える場合は、その額が上限となっている。この上限について、脱税額が100万円超の場合、その10倍とするよう改める。

 また、関税法では密輸の罰金を「500万円以下」としているが、これを「1000万円以下」に倍増した上で、密輸額が200万円を超える場合は、密輸額の5倍まで罰金を科せるようにする。

 「密輸に対する罰則が軽いとみられており、抑止効果を高める」(別の財務省幹部)。要は密輸業者らになめられないようにするのが狙いだ。法改正案を今月召集する通常国会に提出し、30年度からの実施を目指す。

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